2022-05-16 のメモ
続けることは大事だけれど、ただ発展もなく惰性で続けてしまうこととは違う。
続けるためには大きな意欲か、それを掻き立てるような工夫や魅力が必要なのであって、続けてくれる相手の忍耐強さに頼り切ってしまってはいけない。
しばらく胸になんとなく重くのしかかっていたことがあったのだけれど、そういうことも自分が行動を起こさないと塗り替えてゆけないのだということを、もう何回目になるかわからないけれど再認識させられる。
自分が動きさえすればなんとかなるという救いでもあるし、動かない限りはどうにもならないのだという戒めでもある。
与えられたことじゃ満足できないのだから、与えてもらっているもの以上のことを自分がしなければ心が騒ぎっぱなしだ。それには耳をふさげない。
(以下、まだ書きっぱなし)
こないだ話をしている中で大事なことに気がついたような気がするので思い出せる限りをメモする。
私はストレッチを教えると言う中に、体をじっくりと触ったりそれによって受ける自分の感覚について意識を傾けたりすることで、体の中が微細に見えるようになったり、自分の感覚にこんな幅があるのだということに気づいたり、して欲しいのだと思う。そういうことを通して体だけではなくて自分の周りにある物事面そのように見ていくいく視点が持てるといいのになと言うことを考えているんだと思う。なぜならそういう感覚は私が舞台の上で踊るときに感じている感覚であるから。
目の前にある当たり前のものが当たり前のものではなく、どんなに平凡で平坦だと思うことの中にも小さな凹凸や感触の違いや温度の違い、そういうものを見出しだけで世界はうんと鮮やかに豊かになる。
私はたまたま体と言うものを通してそれをつかめるようになってきた気がしているけれど、もちろんそれは人によっては体でなくても構わない。笑とか本とか音楽とか人とコミニケーションをすることとか、子供と接することとか、きっと方法は何であっても構わない。ただ私は体と言うものからそれを得てきたのでその方法を共有してみたいと思っていると言うだけ。
スストレッチとかマッサージとかヨガとかそういうものを心とか体の安寧のための手段とすると言うことをもちろん私は否定しないしそういう側面はとても大きいと思う、そしてとても大事なことだと思う。
だけど世間一般で言われている「癒し」と言うものがどうにも自分はまったくの受け身であって外からやってくる何かに自分の心を部屋にしてもらうとか不安や痛み苦しみを取り除いてもらうと言うような感覚で使われていることに少し違和感を覚えている。
もちろん大きな怪我をしたり、大きな不安に襲われたり、体が不調にあるときにはいち早くそういった処置や対応が必要なのだけれども、その段階を過ぎたらただ受け取ると言うことにプラスして自分から何かを探ったり発見しに行ったりと言う喜びがそこにあるほうがいいんじゃないかなと私は思うから。
与えられるものだけに頼っていると環境によって自分は振り回されてしまうし、そのためにせっかく積み上げたものがゼロに戻ってしまったりひどいときにはマイナスに戻ってしまうと言う事の可能性が高まるんじゃないかと思う。
最初は与えられるものを手すりとしても良いのだけれど、だんだん手すりを掴む手を緩めていって、自分はどうやってと自分なりに世界を見ていくか、自分なりに世界をつかんでいくか、世界を発見して自分と言うものを考えていくか、そうやって自分の歩き方を見つけていける方が私は興味がある。
だから実は私のストレッチ動画を見ていろんな方法がわかったら、自分の体なりにそれをアレンジしたり並べ変えたりして自分のメソッドを作っていてくれたらいいなというふうに思う。
私は多分、ずっと与え続けたいのではなくて、自分で立つためのヒントとか自分で立つためのワクワクする気持ちとか自分で立つための好奇心のようなものをかき立てたいのだと思う。
そして私を離れて、と言うとすごく大げさだけれど、その人が自分1人で歩いて行っているのを見るのが、私は好きなんだと思う。
ダンスを教えている時も、私は他の先生のように怒ったりそれは違うと否定する事はどうしてもできなかった。もしかしたらそういう伝え方をした方が成長する人もいるのかもしれないとも思う。でも私はその人がどうしたら気づくのかなとか、ほんの少しでも変わったことがあるとしたらそこを見つけてあげて言葉にして気づかせてあげる、というやり方だった。
こういう書き方をすると、生徒に寄り添った良い先生だと自分のことを言っているようにも聞こえるかもしれないけれど、これはある意味ではすごく厳しいやり方だと思う。
自分で発見して、自分で行く道を探しなさい、と言う事だから。
私はその中に、こうだといいんじゃないかなと言うアドバイスをしたり、もしかしたらこうしたら別のことが見えてくるかもと言うヒントを投げかけたりするだけで、歩いて行く先を決定するのは本人だ。
もちろん私のストレッチを見ていただいて体体の悩みが少しでも改善したり、不安感が薄れたりと言うことがあるとしたらほんとに嬉しいこと。
様々な物事を手すりにして少し自分の中の暗闇を抜けたら、次に自分の足で歩くときにもヒントになるようなことが伝えられたら良い。
(以上、また書き直す)